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鐘子は32歳の独身派遣社員。婚カツするも誰ともカップルにならず、今に至る。仕事も派遣社員で契約もちょうど切れてしまう。そんな中婚カツにも疲れた鐘子は旅行に行こうと決め博多に行く。姉葉子にワンピースを借りて早速博多に行くことを決意。しかし空港でポケットに入ってた指輪を見つけ、鐘子は握りしめて飛行機に乗る。失くさないように握りしめていたが、頭上から荷物が落っこちてきてその拍子に指輪を落としてしまう。拾ったのは隣のイケメン男性、つい左手ですと、既婚者アピールをしてしまうのだった。さらにそのイケメン伴野丈はお詫びに博多で美味しいものをと誘う。二人は博多で楽しい時間を過ごす。そして伴野は世界的なカメラマンだと知る、さらに鐘子が既婚だと知り、不倫をしませんか？と誘うのだった。二人はそのままホテルに行き、一夜を共に過ごす。鐘子は正直に独身というべきか悩むが、この人は不倫をしたいんだと思い、言わずにそのまま一人東京に帰国した。連絡先を聞かずにそのまま東京に戻る鐘子。しかし東京につくと、姉の指輪がないことに気付く。丈と連絡先を交換していなかった鐘子はただぼんやりするのだった。

指輪を忘れてしまったと姉の葉子に話す鐘子。葉子は指輪を失くされたことに腹を立てるがなぜ逆に指輪を外したのかと聞かれてしまう。鐘子はすぐに泊まったホテルなどに電話し忘れ物などを確認するがないと言われてしまう。そして鐘子は銀河鉄道の夜の本を見て伴野を思い出すのだった。その頃伴野は鐘子が置いてった指輪を手に持ち東京行きのチケットを持って空港にいた。謝ろうとする鐘子だが、葉子は名古屋の出張に行ってしまうのだった。伴野が持っているのでは？と思う鐘子だが、二度会うことに躊躇してしまう。そして名古屋出張の姉を偶然見かけ、後をついていく鐘子。鐘子は葉子を追いかけホテルにつくとそこでは今までに見たことがないおしゃれな格好をした姉がいた。さらにそこにはピンクの髪の若い男性がいて、さらに衝撃だった。どう見ても不倫のような感じだった。それに気づいた葉子は鐘子にメールで伝える。一方姉の指輪の件で伴野に連絡したいがわからない鐘子は職場のまさこに相談。SNSで探したら？という提案に、早速SNSで伴野を探し、電話してみる。東京に伴野がいることを知り、どこか再会にドキドキする鐘子。伴野は指輪を返す代わりに浅草を案内してほしいと言い、浅草に行った。そして伴野は自分の姉の店に鐘子を連れていき。二人は食事をする。

早速鐘子は指輪を返して欲しいといい、伴野は自分の部屋を案内する。伴野の部屋に入るのは躊躇したが、指輪を返してもらうだけと言いきかせ部屋に入るとそこには銀河鉄道の本などもあった。伴野に鐘子の旦那さんの写真が見たいと言われ仕方なく姉の夫賢治の写真を見せる鐘子。嘘をついてしまったと肩を落とす鐘子は、笑顔で丈に手を振った。一方丈は見送った後、苦しそうに胸を抑え・・・

伴野は倒れそうになり、急いで薬を飲む。家に帰った鐘子は指輪を見て伴野のことを思い出す。一方姉葉子と賢治は結婚記念日だった。しかし姉の不倫相手風太からケガをしたことで連絡が入る。伴野の姉は鐘子を思い出し、鐘子が人妻であることを知り丈に不倫はダメと説得させる。伴野ももう会うこともないと姉にいい、切ない表情を見せた。翌朝葉子は鐘子にお願いがあると告げ、急病になってくれないか？と唐突にいう。

自分は結婚記念日ディナーの後に行くというのだ。嘘をついていることにどうかと思うという鐘子に嘘なんてみんなついてるわという姉葉子。鐘子も丈に嘘をついていたのだった。伴野は姉の店で写真を撮影している時に体調がまた悪くなった。

葉子は鐘子にアリバイの為に不倫相手風太がいる病院へいってくれとlineを送る。賢治と葉子は3回目の結婚記念日をレストランで迎えた。僕たちはうまくいってるねという賢治に頷く葉子。しかしそんな中鐘子に指示のlineを送る。病院では鐘子は不倫相手風太に会う。人懐っこい感じから葉子が好きになるのもわかる気がした。二人を眺めながら鐘子は伴野を思い出し、会いたいとメールしてしまう。するとすぐに伴野からおいでとメールがきたのだ。今日こそ真実を話そうと決める鐘子。

伴野から一緒に岩手に行かないか？と言われる鐘子。さらに指輪をしていないことを指摘されたが本当のことが言えない・・・なんとかそれでも連絡を交換できた二人。伴野の部屋の机には病院の予約票があった。

朝帰りした鐘子は葉子から賢治から何か来たら誤魔化しておいてと言われる。案の定、賢治に心配され鐘子は申し訳ない気持ちになってしまう。しかし部屋に戻った鐘子は伴野と今度の旅行の件でメールを送り気持ちが高まるのだった。岩手で何を食べようかなど考え楽しいことを考える鐘子。葉子は風太のところに行き、指輪を外した。

風太は練習を再開していて、葉子は今度の休みの練習を見に行くと約束。風太は今度の試合に勝ったら何かプレゼントをしたいと伝える。まさ子と一緒に酒を飲む鐘子。伴野の相談をしながらあの銀河鉄道の夜の登場人物に自分たちが似ていることに気付く。まさ子は嘘の恋愛なんてないと元気づけてくれるのだった。

一方伴野は病院の検査をしていて、医者にスペインでの検査を受けた結果を同じだと伝えられる。医師に兄弟について聞かれるが、伴野は誰にも言う気はないと言うのだった。酔ったまさ子に誘われ伴野がいるお店に行く鐘子。しかし伴野の姉灯里は鐘子が指輪を付けていないことに気付き、怪しく思う。伴野も帰宅し、鐘子も不審に思われていないか、早く帰りたい気持ちになった。伴野の部屋で伴野と話す鐘子。伴野は仕事がここのところ立て込んでいたようだ。そして鐘子はカメラマンの仕事について聞くが、逆に旦那さんは？と仕事を聞かれる。またしても鐘子は嘘を言うのだった。伴野は一方検査結果を見て、破く。

旅行当日、二人分の弁当を持って鐘子は家を出ようとするが、そこで出張する賢治と会ってしまい、一緒に東京駅に行くことに・・・東京駅に着き、急いで賢治から離れようとする鐘子だが、お弁当を忘れ、賢治に呼び止められる。その様子を伴野は見てしまい・・・伴野は夫と勘違いし、その場を去ってしまうのだった。鐘子も勘違いさせたと思い、急いでメールを送るが既読にならず。一方伴野は鐘子の夫を見てしまい肩を落としていた。病院では伴野の予約がまだ入っておらず、すぐに連絡するように指示が入る。

せっかく準備した旅行ケースを引きずりながら、鐘子は近くの公園で一人お弁当を食べる。一方風太の練習を見に行った葉子だが、賢治から電話が入り、出る。しかしその時。風太の声が入ってしまい、賢治はその声を聴いてしまっていたのだ。伴野は担当医に脳腫瘍と診断される。伴野は最後に恋がしたいと思っていたが、自分がもし死んだときに、自分一人にならないよう、相手が既婚だとよいと思っていたのだ。

鐘子は旅行ケースを引きずり一人帰宅。伴野は姉からの着信に気付きながらも、夜行バスで岩手に向かった。

伴野は一人岩手に到着。鐘子は一人家で食事しながら伴野のことを考える。葉子は相変わらず風太とのデートでおしゃれして出かけていく。伴野は岩手駅でSL鉄道について話している人と仲良くなり、写真撮影のことで盛り上がる。一方姉灯里は弟丈へ連絡がつかずに心配していた。伴野は病院からの着信は無視し、仲間と撮影を楽しんでいた。まさ子に伴野のことを話す鐘子。一方伴野も岩手で鐘子を思い出していた。そして銀河鉄道の夜の喫茶店に入り店員と話す伴野、鐘子の話になった。その最中に姉から電話が入り検査の件で聞かれる。しかしなんでもないと伴野は電話を切った。そして店員に宮沢賢治記念館に案内される。そこでは銀河鉄道のことについて話をする伴野。一方鐘子は姉から今度土曜日ボクシングの試合に一緒に来てくれない？と誘われるが断る。一方伴野の担当医一ノ瀬は伴野の住所を調べ、店にやってくる。

その頃伴野は店員と別れ夕焼けを見ているが頭痛がしていた。一方鐘子も東京で夕焼けを眺める。伴野は記念館で買った指輪を眺め鐘子のことを考えていた。一方鐘子はSNSにあがった伴野の夕焼けの写真で岩手にいるとわかり、すぐに新幹線の予約をとる。姉の家では賢治のお土産をみんなで食べる、そして結婚記念日のリベンジに一緒に熱海に行かないかという話に。姉はわからないと濁すが、賢治は予約をしてしまったのだった。翌日、鐘子は新幹線に乗るため、東京駅に行く。しかしまさかの運休！！ついてないと肩を落とす鐘子だが、そこにあの伴野が！

伴野と再会でき、二人は公園のベンチで語るが、鐘子がついに自分が独身だと言おうとしたところ伴野が倒れてしまうのだった。

伴野が倒れ一緒に病院に行く鐘子。姉灯里が丈に電話すると、鐘子が出るので困惑してしまう。鐘子から病院にいるとわかり、そのまま病院に急ぐ。担当医一ノ瀬は脳腫瘍の発作だと言い、伴野は姉などに言わないでくれというのだった。症状が落ち着いた伴野は鐘子と話す。鐘子が自分を追いかけてくれたことに嬉しさを感じる伴野。そこに姉灯里が登場し、担当医があのイケメンだったことに気付き、勝手に恋の予感を感じるのだった。

帰宅した鐘子は今日こそ言うと決め、ご飯を食べていた。退院した伴野は岩手で買った指輪を見つめる、するとそこに鐘子から電話が・・旦那はいないとついに言う、鐘子。しかし伴野は仕事でいないんだね？とまた返されてしまう。そして結局言えないまま電話を切るのだった。担当医一ノ瀬は伴野の状態を知り、すぐにスペインで手術を受けるべきという。次に倒れたら危険な状態だとも・・・しかし伴野は日本である人に出会い、手術が怖くなってしまったと話す。

熱海旅行のことで話す葉子と賢治。しかしなんとか風太の試合に行きたい葉子は鐘子の部屋に行き相談。結局、熱海旅行当日の日、午前中は仕事があると葉子はいい、賢治は仕方なく送り出すのだった。風太の試合に行く葉子、風太は勝利し、葉子も喜ぶが、風太は倒れてしまう。結局熱海旅行には間に合わず、葉子は断りのメールを賢治に送るのだった。一方鐘子は伴野の姉灯里の手伝いをしていたが、そこに賢治からメッセージが。葉子の居場所を教えてほしいと言う内容だった。葉子のことを怪しいと感じた賢治が葉子が休日出勤しているという会社に行く。しかし警備員には誰もいないと言われる。

一方鐘子は伴野に岩手の写真を見せてもらい、大好きだと言われ、僕のものになってと言われる。鐘子は嬉しかったが、本当のことをいっていなくなるのか？どうなのか？悩み伴野に抱きしめられるのだった。

風太と一緒にいる葉子は賢治からのメッセージで重くなる。一方伴野と一緒にいる鐘子は葉子からすぐに来てほしいと言われる。鐘子は葉子から自分たちの夫婦関係は鐘子にかかってるというのだ。そして鐘子は伴野に本当のことを言えず、落ち込むのだった。家に着いた二人、賢治は嘘つき奥さんの帰宅だとつぶやく。賢治に問い詰められるが、葉子は鐘子がメンタルで参っててと鐘子の原因にしてしまう。そして賢治から不倫なのか？と聞かれる鐘子。一人になった鐘子は伴野からもらった指輪を眺め、この指輪の意味を考えるのだった。葉子のことをごまかす鐘子。会社に帰ろうとするが、そこに風太が現れてしまう。立ち去る鐘子だが、風太に追いかけられ、捕まってしまうのだった。風太は葉子が独身だと思っており、将来を真剣に考えている様子。鐘子は複雑な心境だった。鐘子は指輪の意味も知りたくなり、伴野がいる店に行くが伴野はいなくなってしまう。伴野は主治医一ノ瀬のところにいた、ある好きな女性がいて指輪を渡し好きだと告白したこと。本当は旅行だけの恋愛のつもりだったが、恋をしてしまったこと不倫になるが、自分はいつ死んでもわからない状態で、既婚の方がありがたいと思うこと。など。担当医は不倫はよくないと言いながら鐘子に出会い強くいきたいと感じる伴野に真剣に向き合う。でも伴野は彼女は他人の奥さんだからともいうのだった。一方鐘子はいい加減不倫はやめるように葉子に言う。しかし葉子はそもそも賢治は自分を愛していないというのだ。単に賢治が子供が欲しいだけ。自分にそっくりな子供が欲しいだけだと。葉子はあくまで賢治とはこのまま続け、風太とも不倫を続けるという。そんな中伴野の病状は悪化、伴野は鐘子にもう忘れてくれというのだった。覚悟を決めた鐘子はメッセージで独身だと送る。するとすぐに既読になるのだった。